SNSの普及により個人の感情を共有しやすくなったことで、不満や嫌味といったネガティブな感情が拡散されやすい環境が生まれていると感じました。 そうした状況に対し、ネガティブな感情をそのまま共有するのではなく、キャラクターというフィルターを通して再解釈することで、共感とともにポジティブな体験へと転換できると考え、本コンテンツを企画しています。
コンセプトイメージ。
意地悪な行為をテーマにしているため、不快な印象を与えすぎないよう、「どこか憎めない可愛らしさ」を同時に感じられるバランスを重視しました。 具体的には、シンプルで丸みのあるフォルムや、ニヤリとした表情の中に愛嬌を持たせることで、ネガティブな行為をポジティブに受け取れるよう設計しています。
キャラクターイメージ。普段は人間の影に潜んでおり、イタズラするときに顔を出す。
コンセプト設計
日常の不満をポジティブに変換するというテーマ設定と、SNS上で共有されやすい構造の検討を実施。キャラクターデザインブラッシュアップ
ビジュアルコンセプトである意地悪さと可愛さの両立を達成できるようなモチーフ、表情、体型バランスを検討。 スケッチとヒアリングを繰り返しおこない、最終的に黒ネコをモチーフとしたキャラクターを制作しました。共有・拡散を狙ったコンテンツの検討
制作したキャラクターをどのようにしてユーザーに届ければ、コンテンツの共有・拡散が狙えるかについて検討。フィクションの世界観を伝えることになるため、ストーリー形式での表現が適切と考え、漫画や絵本、動画形式でのコンテンツ制作に決定しました。コンテンツ試作
複数の表現手法を検討した結果、コンセプトの理解には一定の文脈が必要であると判断し、後半からは最も情報量を担保できる動画形式に絞りました。最終制作(アニメーション)
ユーザーが初見でも理解し、楽しんでもらえるかどうかを重視しつつ構成・内容のブラッシュアップを重ねました。卒業制作展示会にて一般公開
展示会では、「共感できる」「発想が面白い」といった声が多く、本取り組みを通じて、ネガティブな感情も表現次第でポジティブな体験に転換できることを実感しました。(画像2)。
画像1:展示会のディスプレイ。